先日(6月6日)のクッキングでは青じそ、卵、ゆかりを利用した3色おにぎりを子供達が自分で作りました。
また、昆布と鰹節でだしを取っておすましも作ってみました。
まず、昆布を水につけて昆布水を作り、それを軽く加熱して子供達に試飲してもらいました。
反応は「おいしい・・・」程度。次に沸騰させて鰹節をたっぷり入れ、鰹節がユラユラするところも見てもらい、もう一度試飲をしてもらいました。
今度は「おかわり!」とばかりにゴクゴク。
昆布のうま味と鰹節のうま味は相乗効果があるので、鰹節でだしをとった後の方が当然美味しいのですが、子供達の正直な反応にはこちらもびっくりでした。
普段の給食でも、きちんと鰹節からとっただしを用いて調理を行っていますが、目の前で作ったもの、というのはまた格別なのかもしれません。
鰹節には様々な効用があります。
まず、鰹節だしの香りをうまく利用することで、塩分を減らして健康にもいい、そしておいしい料理を作ることができます。
さらに鰹節のうま味は、料理を食べたときだけではなく、続いて食べる料理のうま味を強める働きをします。
食事のときに、まずは汁物を一口、というのは食事中に展開する味覚にもプラスの影響を及ぼします。
また、鰹節、あるいは鰹節だしは滋養強壮効果、疲労回復効果があるといわれています。
鰹節だしを継続して摂取することにより、気分感情状態が良好になること、また、疲労感、目の疲れが改善することが確認されています。
単純作業をくりかえすときの疲労感も違うそうです。
また、慢性的肉体疲労、眼精疲労、精神疲労、ストレスなどの改善、回復効果、降圧作用があることも分かってきました。できれば日々の食生活に取り入れていくのがベスト。
また、お子さんと一緒に鰹節でだしを取って、お料理をしてみてください。
引用元/
なかよしくっく保育園食育コラムNo.3 2008年6月号
著者/伊藤知子
大阪国際大学人間科学部人間健康科学科准教授
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